掘り出し物件

掘り出し物だと喜んで思い切って契約をしてしまうケースもあると思いますが、良い物件ならやはり高い値段が付きますし、条件が悪い物件にはそれなりに安い値段が付くようになっているので、掘り出し物だと喜ぶ前にある程度の情報を入手する必要があります。
たとえば、周囲の環境や近隣の善し悪しなど、住んでみないとわからないような情報の落とし穴がある場合がありますし、道路拡幅計画や、マンション建設の計画が進んでいて、建つ前に安値で売り出さなければと焦って安くする場合もあります。
マンションの場合で言うなら、作られた時期によって、コストを下げた適当な作りの悪いマンションの場合があります。壁や床が薄ければ騒音は避けられませんし、リフォームの時期などが早くなってしまう可能性は十分にあります。

問題やトラブルが潜んでいる

日当たりや眺めが良くても、そういった点で値段が下げられている場合があるので、気をつけましょう。
また、ある程度調べればわかる上記の点が問題であればいいのですが、掘り出し物と呼ばれる安い物件には、権利関係の問題やトラブルが潜んでいる場合もあります。
所有者が複数居たり、物件に売り手以外の人が住んでいたり、所有者と売りに出してる人が違ったりする場合は相続トラブルの最中だったり、立ち退きの約束が出来ていなくてもめることも少なくありません。
このような場合は弁護士や不動産調査の会社に依頼しなければいけない羽目になることもありますので、掘り出し物なんてモノはないと思うことが大切なのです。
もし、掘り出し物だと思ったら、どうして、こんなに良い物件なのにこの値段なんだろうと疑い、調査することが大切です。掘り出し物という落とし穴に落ちないように、しっかりとした知識を持って、購入に踏み切りましょう。

色んな物件を見る

物件を買うときは、誰もが一度はその物件に足を運ぶと思います。しかし、物件を、一軒や二軒見たからと言って、物件の相場観を養うことは出来ませんし、仲介業者の話をデスクで聞き、物件を決めるのは、絶対にダメです。
仲介業者はプロなので、物件のマイナスの情報はやや抑え気味に、プラスの情報は強調して話してくることは当たり前のことと考え、たくさんの物件を自分の目で見て確認することで、相場観を養うことが一番大切ことなのです。
また、仲介業者が進めるからといって、自分の予算以上の物件を見るのは、予算に合った物件を見るときに見劣りを感じてしまう原因になってしまいますし、予算を増やしてしまう原因にもなりかねませんので、予算の範囲内の物件を確認して、自分にあった物件の相場観を養うようにしていきましょう。

相場観を養う

いくつもの物件を見ることで、自分に必要な条件をいくつもピックアップしていき、チェックする目を養い、それぞれの物件の微妙な違いを見分けていきましょう。最低でも、5軒以上は見るといいと思います。
もちろん、たくさん見たからと言って、物件の相場観がわかるわけではありませんが、いろいろ確認することで、それぞれの物件の地域の情報や、近隣の情報、街のイメージなども知ることができるので、物件の購入の決め手となる、大切な情報を入手することにつながるのです。
見ている間に良い物件を逃してしまう場合もないとは言えませんが、焦って高い物件を購入してしまうリスクを考えれば、このくらいの努力は必要ですし、中古物件は思っているよりもたくさんあるのが、現状なのです。
物件の購入は、何度もするものではないですし、高額な買い物なので、慎重に購入を進めていかなければなりません。人の言葉よりも、自分の目!とまでは言いませんが、納得して購入できるように、物件をたくさん見て、しっかりとした相場観を養っていきましょう。